TOEIC450~750点くらいの方向け。
リスニングスコアがアップする方法を紹介します。
3ヶ月200点アップを何度も達成したプロがノウハウを公開します。
独学でも正しい学習法なら「3ヶ月で200点アップ」も十分あり得る!
私は都内でマンツーマンのコーチング系英語スクール、ENGLISH Lab.を運営しています。
私が担当した生徒さんには「3ヶ月でTOEIC200点以上アップ」を達成した方が何人もいます。
200点以上のスコアアップは、そう簡単にはできません。
しかし、さほど特別なことをしたというわけでもありません。
地味ですが、やるべきことをしっかりやればスコアは上がります。
本記事では、「大学受験英語レベルか、それ以上のレベルの学習者」のために、私のノウハウを全部公開します。
おすすめのリスニング教材&TOEICリスニング問題構成
おすすめ教材はTOEICの公式問題集です。
正直、値段は高いですが、できれば2冊は購入したいところです。
公式問題集は、本物のTOEICと同じ形式のテストが2つ収録されています。
その収録されている2つのテストのリスニングセクション(Part1~4)をフルに活用します。
Part1 写真描写問題 6問
Part2 応答問題 25問
Part3 会話問題 39問
Part4 説明文問題 30問
Part1と2は短い音声、Part3と4は1分程度のやや長めの音声です。
では、具体的な強化方法を見ていきましょう。
リスニング向上のコツ①:ディクテーション
まず公式問題集のPart1とPart2を使い、「ディクテーション」をします。
「ディクテーション」とは、
音声を流し、聞き取った英語をそのまま書き取るトレーニング
です。
Part1と2の音声を1問ずつ流します。そして、紙に書き取ります。
手順は次の通りです。
1. Part1の1問目の音声を流す(問題&選択肢の両方)
2. 自分が聞き取ったとおりに問題と選択肢の英文を紙に書く
3. 1回流しただけでは全部書ききれないはずなので、同じ音声(問題&選択肢)を再度流し、1回目で聞き落した箇所を書き取る
4. 3~5回流しても書き取れなかったら、解答のスクリプトを見る
ディクテーションは、
リスニングの際、聞き取れた単語の意味をつなげて、何となく全体の内容を推測していた人には特に効果的です。
1語1語への意識が確実に変わります。
特に日本人が苦手なof, from, for等の前置詞、they're, we are等の代名詞やbe動詞などが聞き取れていないことに気がつくはずです。
1語1語の正確に聞き取ることに徹底的にこだわってください。
リスニング向上のコツ②:オーバーラッピング
1問目のディクテーションを終えて、すぐさま2問目に進むのではなく、その前に「オーバーラッピング」をしましょう。
「オーバーラッピング」とは、「シンクロリーディング」とも呼ばれるもので、
カラオケのように、英語の音声に合わせて、自分もその音声を完コピしながら発声するトレーニング
です。
「カラオケのように」という表現が一番しっくりきます。
カラオケは、曲と同じタイミングで歌い始め、音の高低・強弱、リズムを完コピしようとしますよね。
それと全く同じです。
英語の音声を流し、カラオケのように、音声が流れるのと同時に自分も発声し、音声と同時に発声を終えてください。
1問につき最低20回は取り組みましょう。
1. Part1の1問目の音声を流す(問題&選択肢)
2. 1の音声が流れるのと同時に、自分も発声スタート(この時必ずスクリプトを見ながら発声する)
3. 上記ステップを1問につき20回繰り返す
オーバーラッピングによって、英語特有の音の強弱・高低・リズムをつかみましょう。
Part1と2は、1問ずつ丁寧に「ディクテーション → オーバーラッピング」を行いましょう。
時間がかかり、地味で根気が要るトレーニングですが、Part1と2のすべての問題に取り組んでください。
達成感と同時に、確実にリスニングのコツをつかんでいきます。
リスニング向上のコツ③:シャドーイング
続いて、Part3と4の攻略法を紹介します。
両パートともに、比較的長めの音声(1分程度)です。
こちらもディクテーション&オーバーラッピングをしてもいいのですが、時間がかかりすぎます。
ですので、この2つのパートは徹底的に「シャドーイング」をしましょう。
シャドーイングとは、
英語の音声を流し、聞こえてきた音声を1-2語ずつ遅れてついて発声するトレーニング
です。
文字通り、聞こえてくる音声を影のように追いかけていきます。
シャドーイングをする際にも、英語音声の強弱・高低・リズムを完コピすることを心がけてください。
Part3と4のシャドーイングに取り組む際には、以下の点に注意してください。
・音声のシャドーイングする前に、必ず英文スクリプトを確認し、単語や文法を確認する
・1つの問題につき20回~30回はシャドーイングする
・1週間に使う音源は、Part3を2問、Part4の音声を2問にとどめる
どれも必ず守ってほしいルールですが、特に最後は重要です。
多聴だけを良いわけではありません。精聴と多聴のバランスが重要なのです。
ですので、1つの音源に時間をかけて、じっくり向き合ってください。
シャドーイングについては、こちらの記事も参考にしてください。
リスニング攻略にも単語&文法の勉強は不可欠!
以上、TOEICのリスニングセクションの勉強法を紹介してきましたが、最後に大事なことをお伝えします。
単語と文法の学習にもしっかり取り組みましょう!
言うまでもなく、豊富な語彙力と正確な文法知識がリスニング力を支えます。
いわばリスニングを伸ばすための土台です。
リスニングだけではなく、これはスピーキング・ライティング・リーディングすべてについて言えます。
単語はキクタンで十分です。
おすすめの教材については、こちらの記事を参考にしてください!