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「話す」ための英語学習メディア

 

ビジネスで英語を使うのでスピーキング力を伸ばしたい。

そう考えてネイティブ講師がいる英会話スクールに通う人は多いはずです。

ネイティブと会話することはもちろん良いのですが、それだけではビジネス英語のスピーキング力を伸ばすには不十分です。

スピーキング力を伸ばす学習に着手する前に、まずは外国語習得の基本的な考え方を確認しておきましょう。

アウトプットだけの学習ではビジネス英語のスピーキング力は伸びない

ビジネス英語スピーキング

私は都内でビジネスパーソンのための英語スピーキング強化ジム「ENGLISH Lab.」を運営しています。

ENGLISH Lab.では、通訳訓練法を一般学習者向けにアレンジしたメソッドを用い、ビジネスパーソンの英語力を伸ばすお手伝いをしています。受講されている生徒さんの大半がTOEIC800点台・900点台です。

その中には「以前英会話スクールに通い、ネイティブ講師と毎週会話練習をしたが全く伸びなかった」という方もいらっしゃいます。

それは第二言語習得の観点からは当然なのですが、日本では「外国語を話せるようになるためには、とにかくネイティブと英会話をすすべき」というある種の信仰があり、それが日本人全体の英語力向上の足かせにすらなっているように思います。

 

実際に多くの英会話スクールでは、ネイティブ講師と一緒に実際のビジネスシーンを想定した、場面別の英会話トレーニングを行っています。しかし、それでは必ず限界がきます。シーン別のトレーニングをしただけでは応用がきかないためです。

ネイティブとアウトプット(英会話)の練習をするだけではスピーキング力は伸びない。

では、ネイティブとの英会話レッスンには、一体何が欠けているのでしょうか?

どのレベルに達しても常に「インプットファースト」

英語に限らず、外国語を話せるようになるための最も基本的な考え方として、第二言語習得の分野ではすでに「インプットファースト」という考え方が確立されています。学問の世界での一致した見解であり、すでに結論が出ています。

「インプットファースト」というのは、端的に言うと「英語を話せるようになるためには、英語の知識を増やす勉強が先」ということです。

具体的には、語彙力強化のために単語を覚えたり、正確な文法知識を習得したり、正しく英語を発音できるといったトレーニングがわかりやすい例です。

英会話スクールでネイティブ講師とひたすら会話レッスンをする学習法には、このインプットの要素が決定的に不足しているのです。

「インプットが先」はどの言語、どのレベルの学習者でも変わらない

インプットファーストの原則はTOEIC900点以上になっても変わりません。

ENGLISH Lab.でもTOEICハイスコアの生徒さんに膨大な量の新しい知識をインプットして頂いています。

自分が持っている知識(インプット)以上のアウトプット(会話等)ができる、ということはありません。それは英語だけでなく、他の外国語、そして母語である日本語であっても同じです。

インプット以上のアウトプットはできない、だからインプット量を拡大し続けなければならない。アウトプットが自分のインプットを超えることは決してないのです。原理的にあり得ません。

どの学習レベルに達しても、インプットは必ず継続しましょう。

知識を増やすことは苦痛を伴いますが、外国語を習得するとはそういうことであり、インプットファーストは鉄則なのです。

インプットとアウトプットに割く時間比は、学習者のレベルによりますが、ENGLISH Lab.でスピーキングコースを受講されている方々の学習時間は、「インプット7:アウトプット3」程度です。

通訳訓練法でビジネスパーソンのスピーキング力を徹底強化

上述のとおり、「まずは大量のインプット、そしてその後に少量のアウトプット」という学習法は世界的に確立されている第二言語習得の鉄則です。

しかし、日本ではまだそれほど一般的になっていません。

短期で「インプットファースト」の鉄則を踏まえた学習法を身につけたいというご事情がある場合には、ぜひENGLISH Lab.にお越しください。

通訳訓練法を一般学習者向けにアレンジした、生涯使える英語学習法をご提供します。