"you"の意味は「あなた」もしくは「あなたたち」だけではありません。
「一般論のyou」は、日本の英語学習者が苦手なものの1つです。
知っていれば超便利なので、是非とも知っておいてください。
「一般論」を表す意味の"you"は絶対に知っておこう
私は東京の港区で、ビジネスパーソンのための英語スピーキング強化ジム「ENGLISH Lab.」を運営しています。
生徒さんの大半は、外資系企業や日系大手企業で英語を使って仕事をされています。
本記事は次のような学習者の方に向けて書いています。
・youの意味は、2人称(「あなた」「あなたたち」)しか教わっていない学習者の方
それでは、見ていきましょう!
youには「あなた」「あなたたち」にも超重要な意味がある
私は生まれも育ちも東京の下町。英語圏に留学したことはなく、もちろん帰国子女でもありません。
教育熱心な親に幼い頃から英語教育を受けさせられたわけでもありません(むしろ無関心でした)。
中1で初めてアルファベットを最後まで順番通り言えるようになりました。
そんな私も現在は、「TOEICの点数は高いが、話すのは苦手」な生徒さんのスピーキング力を強化するためのトレーニングを日々行っています。
トレーニングでは、海外の著名人や研究者、作家のインタビューや、普通のアメリカ人の雑談のような音源を使用することも多々あります。
そして、それらネイティブの口語で超頻出なのが、一般論のyouなのです。
もう1つの ”you”
少なくとも私は英語の先生に、youは2人称で、「あなた」「あなたたち」という単数・複数の意味がある、と教わりました。
youにその他の意味があるなど、高校を卒業するまで知りませんでした。
実は、youにはもう1つ重要な意味があります。
一般的な話をするときにも、youは主語になるのです。
TOEIC900以上でも「一般論のyou」は知らないし、使えない
受講者の中には、TOEIC900点以上の方も数多くいらっしゃるのですが、「一般論のyou」は知らない方がほとんどです。
例を見てみましょう。
まずは次の日本語を高速で英語に変換してください。
① 寿命が伸びると、より多くのお金が必要です
② たくさん食べた後は眠くなります
どのような英文を作りましたか?
注意したいのは、何を主語をしたか、です。
"people"や"we"を主語にした人が多いのではないでしょうか?
もちろん、それでも間違いでないのですが、これらの文章はyouを主語にすることができます。
2人称のはずの ”you”が...
youを主語にすると、次のような英文になります。
「お腹がいっぱいになると、あなたは眠くなる」と言っている訳ではないのです(もちろんそういう文脈もあるでしょうが)。
「普通は、こうだよね」という一般的な話をするときにも、youは主語で使えるのです。
ネイティブスピーカーは「超」がつくほど頻繫に、この「一般論のyou」を使います。
一般人称のyouを使いこなせると一気にナチュラルな英語に
一般論のyouを知っていると、リスニングでも役に立ちます。
自分が英語のスピーキングをする際、主語を何にするか迷ったときにも、使えることがよくあります。
何より一般論のyouが自然に使えると、その分自然な英語に近づきます。
覚えて、意識して使ってみましょう!